COLUMN

ケアプラン点検の進め方
対象プランの選定から結果報告・改善確認

自治体・保険者向け ケアプラン点検
自治体・保険者向け専門コラム

ケアプラン点検を実施する際には、単にケアプランを確認するだけではなく、対象となるケアプランの選定から、事前準備、点検、ケアマネジャーへのヒアリング、結果の整理、改善状況の確認まで、一連の流れを考えて実施することが重要です。

特に自治体・保険者がケアプラン点検を実施する場合には、「どのケアプランを対象とするのか」「何を確認するのか」「点検結果をどのように改善につなげるのか」をあらかじめ整理しておく必要があります。

本記事では、自治体・保険者がケアプラン点検を進める際の基本的な流れと、各段階で押さえておきたいポイントを解説します。

ケアプラン点検は「点検して終わり」にしないことが重要

ケアプラン点検を効果的に実施するためには、点検そのものだけを見るのではなく、前後の業務を含めて考えることが重要です。

基本的には、次のような流れで考えることができます。

01

対象プランの選定

02

事前準備

03

ケアプランの確認

04

ヒアリング

05

結果の整理・報告

06

改善状況の確認

POINT

点検結果を単なる指摘事項として終わらせず、ケアマネジャーの気づきや今後のケアマネジメントの改善につなげることが重要です。

1.ケアプラン点検の対象プランを選定する

最初に行うのが、点検対象となるケアプランの選定です。

どのケアプランを対象とするかによって、ケアプラン点検から得られる情報や効果も変わってきます。

対象プランを選定する際には、例えば、次のような情報を確認することが考えられます。

  • 要介護度
  • サービスの利用状況
  • 給付状況
  • 特定のサービスの利用状況
  • ケアプランの内容
  • 過去の点検状況

重要なのは、対象者を機械的に抽出するだけではなく、「今回のケアプラン点検で何を確認したいのか」という目的を明確にすることです。

「何を確認したいのか」を先に明確にする

2.点検前に必要な情報を整理する

対象となるケアプランが決まったら、点検前に必要な情報を整理します。

ケアプランだけではなく、必要に応じて介護サービスの利用状況や給付状況などを確認し、点検対象者の状況を把握しておくことが重要です。

事前に情報を整理しておくことで、実際の点検やヒアリングの際に、より具体的な確認ができるようになります。

3.ケアプランの内容を確認する

次に、対象となるケアプランを確認します。

確認する際には、個別の記載事項だけを見るのではなく、利用者の状態や生活課題から目標、サービス内容までが一貫しているかという視点が重要です。

例えば、次のような流れに整合性があるかを確認します。

01

利用者の生活上の課題

02

課題に対する目標

03

目標達成のための支援

04

実際に提供されているサービス

また、利用者本人の意向が適切に反映されているか、ケアマネジャーがサービスを位置付けた理由が明確になっているかなども重要な確認ポイントです。

4.ケアマネジャーへのヒアリングを行う

ケアプランの書面だけでは、作成時の判断や背景まで把握できない場合があります。

そのため、必要に応じてケアマネジャーへのヒアリングを行います。

例えば、次のような点について確認します。

  • この目標を設定した理由は何か
  • このサービスを位置付けた理由は何か
  • 利用者本人はどのような生活を希望しているのか
  • ほかに考えられる支援方法はないか
POINT

ここで大切なのは、ケアマネジャーの判断を一方的に否定するのではなく、なぜその判断に至ったのかを対話によって確認することです。

ケアプラン点検を「指摘の場」ではなく「気づきの場」として機能させることが、点検の効果を高めるポイントになります。

5.点検結果を整理する

ヒアリングまで終わったら、確認した内容を整理します。

整理する際には、改善すべき点だけではなく、適切に実施されている点や、今後さらに良くできる点も整理することが重要です。

CHECK

良かった点

利用者本人の意向が適切に反映されている。

確認した点

サービス導入の背景について、ケアマネジャーから具体的な説明を確認できた。

今後検討できる点

利用者の生活上の目標をさらに具体化することで、サービスとの関係性をより明確にできる可能性がある。

このように整理することで、ケアマネジャーにとっても今後のケアマネジメントを振り返る材料になります。

6.点検結果を報告・フィードバックする

点検結果は、自治体・保険者として整理し、必要な報告やフィードバックを行います。

この際、単純に「ここが間違っている」という伝え方をするのではなく、「なぜこの点を確認するのか」「どのような視点で考えることができるのか」を伝えることが重要です。

ケアプラン点検を通じて、ケアマネジャー自身が自らのケアマネジメントを振り返ることができれば、点検の効果をより高めることができます。

7.改善状況を確認する

ケアプラン点検は、結果を報告して終了するものではありません。

点検後にケアプランの見直しやケアマネジメント上の改善が行われたかを確認することも重要です。

また、改善状況を確認することで、次のような情報を蓄積できます。

  • どのような指摘・助言が有効だったのか
  • どのような部分で改善が難しかったのか
  • 今後の点検でどのような視点を重視すべきか

こうした情報は、次回以降のケアプラン点検の実施方法を検討する際にも活用できます。

8.点検結果を自治体の取り組みに活用する

複数のケアプランを点検すると、個別のケアプランだけではなく、地域全体のケアマネジメントに関する傾向が見えてくることがあります。

例えば、次のような傾向です。

  • 特定の項目で記載内容にばらつきがある
  • アセスメントと目標のつながりに課題がある
  • 特定のサービスについて確認が必要なケースが多い
  • ケアマネジャーによって判断や記載方法に差がある
POINT

こうした情報を整理することで、ケアプラン点検を研修会やケアマネジャー支援など、自治体の他の取り組みに活用することもできます。

ケアプラン点検を効果的に進めるポイント

ケアプラン点検を実施する際には、次の5点を意識することが重要です。

01

目的を明確にする
何のためにケアプラン点検を実施するのかを明確にします。

02

対象プランを適切に選定する
自治体の課題や点検目的に応じて対象プランを検討します。

03

書面だけで判断しない
ケアマネジャーへのヒアリングを通じて、ケアプラン作成の背景や判断を確認します。

04

指摘ではなく気づきを促す
一方的に改善を求めるのではなく、対話を通じてケアマネジャー自身の振り返りにつなげます。

05

点検後の改善まで確認する
点検結果を報告して終わるのではなく、改善状況を確認し、今後の取り組みに活用します。

SERVICE

株式会社hoodのケアプラン点検支援

株式会社hoodでは、自治体・保険者向けにケアプラン点検業務を支援しています。

点検対象プランの抽出・選定から、ケアプラン点検、ケアマネジャーへのヒアリング、結果の報告、改善状況の確認まで、一貫して支援します。

自治体ごとの課題や実施方針を踏まえ、単なるチェック業務ではなく、ケアマネジャーの気づきやケアマネジメントの質の向上につながるケアプラン点検を目指します。

ケアプラン点検の実施方法や委託について検討されている自治体・保険者の皆様は、株式会社hoodまでお気軽にご相談ください。

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